『おれたちを跨ぐな!: わしらは怪しい雑魚釣り隊』:雨読夜話

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おれたちを跨ぐな!: わしらは怪しい雑魚釣り隊
おれたちを跨ぐな!: わしらは怪しい雑魚釣り隊
椎名 誠
小学館 2017-08-24

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椎名誠の『わしらは怪しい雑魚釣り隊』シリーズの第6作。

第1作から10年が経ったことを記念し、比較的若い隊員たちが主体となって隊員が経営する新宿の居酒屋などで10周年イベントを行う回も収録され、椎名の親友で弁護士の木村晋介氏が「木村家べんご志」として得意の落語を披露している写真が掲載されていて、しばらく椎名作品に登場していなかったと思うので健在なようで安心した。

初期は10人ちょっとだった隊員数も30人以上に増え、ドレイ隊員を志願する人たちが入隊待ちの状態になっているそうで、このシリーズの楽しさが浸透しているためだと思う。
それに伴って釣りの技術や意欲にばらつきが出たことで、「怪しい雑魚釣り隊」の中にさらに精鋭部隊として「雑魚釣り隊釣り部」が結成され、岡本、海仁、コン、ザコ、太陽といった隊員たちが大物を狙って船で出て行くシーンが多くなっている。

トオル、ザコ、太陽といった調理担当による料理が魅力的だったり、中盤からは若手隊員たちが積極的に魚をさばくシーンも出てくるなど、とれたての食材を大人数でワイワイやりながら食べるのはおいしそうである。

連載している週刊ポストの担当編集者であるケンタロウ氏も3冊目となったこともあって初期は不運が付きまとうキャラだったのが、この時期になると多くの企画を成功させる有能な面と、魚が釣れ出すと編集者としての役割を忘れて熱中してしまう面のギャップが出てきて面白い。

「おかしら」(ドレイ隊員のリーダー)である竹田をはじめとするドレイ隊員たちが徐々に目立つようになった一方で、副隊長の西澤や名嘉元、天野といった古参隊員たちも変わらずキャラの濃さを出しているのが楽しい。

隊員の中には椎名作品を読んで自殺を思いとどまった話をしている者もいて、これを受けて椎名が「バカ本はときとして若者を救うのだ」という名言を語っており、妙に印象に残る。

椎名の孫が小学校を卒業したことで初参加した回があるなど、本書でもさまざまな出来事の発生を楽しむことができる。






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