『勝ち上がりの条件 - 軍師・参謀の作法』:雨読夜話

ここでは、「『勝ち上がりの条件 - 軍師・参謀の作法』」 に関する記事を紹介しています。
(032)勝ち上がりの条件 (ポプラ新書)
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半藤 一利 磯田 道史
ポプラ社 2014-05-07

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最近メディアでの露出が多い気鋭の歴史学者と、元文芸春秋の作家による歴史対談。
軍師・参謀の役割の変化や人物評などを、戦国時代あたりから大戦期に至る時代を対象として語られている。

参謀として重要なことは希望的観測ではなく冷静に事実を判断することや、最悪の事態を想定して対策を立てておくこと、極限の状態でも判断力を失わないことなど、確かにそうだと思える話がなされている。
そして参謀にありすぎてはいけないものがカリスマ性や野心で、これがあったために漢王朝の成立に貢献した韓信が粛清されたエピソードも語られている。

人物では黒田官兵衛、本多正信、松平信綱、勝海舟、大村益次郎らを高く評価している。
そして『天地人』や直江状で有名な直江兼続は前田家の処世術と比較すると大局観に欠けると評したり、家康が直江を処罰しなかったのは直江と近い立場にある毛利、島津、佐竹などの家老たちが反乱を考えないようにするためだったという文書が出たという話、高杉晋作が長生きしていたら明治政府に対して反乱を起こしていただろうという読みなど、面白い話がいくつも紹介されている。

近代のところでは半藤氏が長州嫌いという話からしなくてもいい安倍首相の悪口を言ったりして、このあたりが半藤氏の『名言で楽しむ日本史』を読んでから後は著作を読んでいない理由なのだろうと感じた。

半藤氏の説教じみた感じは相変わらずだが磯田氏の話はなかなか面白かったので、磯田氏の著作をもう少し読んでみようと思っている。






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