『私の財産告白』:雨読夜話

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私の財産告白
私の財産告白本多 静六
実業之日本社 2005-07-10

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明治時代から昭和にかけて多くの分野で活躍した学者である本多静六が、財産を作った方法や仕事への考え方、組織での処世術などについて語っている作品。
前半では蓄財に関する話が多く、後半では仕事や人間関係、学習についての話が多く語られている。

本多について書かれた本として『本多静六 成功するために必要なシンプルな話をしよう』『本多静六 「蓄財の神様」が教える面白いほど成功する法』の2冊を読んでいたのだが、特に前半は既にこの2冊で知ったことが多く出てきた。
これはそれだけ、その2冊が重要なポイントを押さえて印象に残るように解説してくれたということだと思う。

蓄財については天引き貯金、投資先の分散、金利差を生かした「いい借金」の活用など、現在でも普通に通用する方法が書かれていて、基本は時代を問わないものだと思わせられる。
さすがに山林への投資は現在ではあまり有効ではないし、素人が手を出すべき分野ではないようである。

本多は1952年没で戦後まで生きたわけで、当然ながら敗戦によってかなりの財産を失ったことを語っているが、それでも一定額を残しているのは日頃の研鑽の賜物なのだろう。

財産や仕事で目立ったら妬みを買ったり嫌われたりすることがあるが、本多は寄付した額が多かったために同僚の教授たちから辞職勧告を受けるというピンチになったエピソードも紹介されている。
こうした経験から、組織での処世術について書かれている部分も実に具体的で参考になる。

少し前の時代から同時代の人物として、福沢諭吉、渋沢栄一、安田善次郎(安田財閥・芙蓉グループの創業者)、桂太郎(総理大臣、陸軍大将)、鮎川義介(日産自動車や日立製作所の創業者)の話も多く扱われていて、これらも興味深い。

必ずしも特別な人でなくても実行できそうなことが書かれていること、時代を経ても古びていないことは高く評価できるポイントで、有意義な読書となった。






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