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『道標 東京湾臨海署安積班』:雨読夜話

ここでは、「『道標 東京湾臨海署安積班』」 に関する記事を紹介しています。
道標 東京湾臨海署安積班
道標 東京湾臨海署安積班
今野敏
角川春樹事務所 2017-11-30

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今野敏の安積班シリーズにおける最新の連作短編集。

安積が警察学校時代、中央署で地域課の交番勤務をしていた時期、目黒署で刑事課強行犯係に着任した頃の話、初期の臨海署に着任した時のエピソードなど、安積の若い頃を描いた作品が多い。
また、水野が同期の須田の過去を語る回や、安積が研修に出ている間に村雨が係長代理として安積のことを考える回など、このシリーズの設定にさらなる厚みを加える役割を果たしている。

語り手も安積や村雨、水野といった安積班のレギュラーメンバーの他に、安積や速水と警察学校の同期だった人物(名前は出てこない)、目黒署の強行犯係で安積を指導した三国、臨海署で鑑識係長を務める石倉、初期の臨海署で安積班に所属していた大橋など、さまざまな人物に安積班の面々を語らせているのがうまい。

ここでも須田が語り手になることはなく、本シリーズをドラマ化した『ハンチョウ』シリーズで須田を演じるドランクドラゴンの塚地武雅にキャラクターが近づいているような気がするところも面白い。

また、自己顕示欲が旺盛で同期の安積との掛け合いが面白い、交機隊の小隊長を務める速見もあちこちで登場して話を盛り上げているのもいい。

安積班シリーズをさらに面白くしている1冊だと思う。
本作では安積にライバル意識を燃やす強行犯二係の相楽がほとんど登場していないので、次回以降での活躍を期待している。






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