『ブラタモリ 11 初詣スペシャル成田山 目黒 浦安 水戸 香川(さぬきうどん・こんぴらさん)』:雨読夜話

ここでは、「『ブラタモリ 11 初詣スペシャル成田山 目黒 浦安 水戸 香川(さぬきうどん・こんぴらさん)』」 に関する記事を紹介しています。
ブラタモリ 11 初詣スペシャル成田山 目黒 浦安 水戸 香川(さぬきうどん・こんぴらさん)
ブラタモリ 11 初詣スペシャル成田山 目黒 浦安 水戸 香川(さぬきうどん・こんぴらさん)
NHK「ブラタモリ」制作班
KADOKAWA 2017-12-15

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
ブラタモリ 12 別府 神戸 奄美
ブラタモリ 10 富士の樹海 富士山麓 大阪 大坂城 知床
ブラタモリ 9 平泉 新潟 佐渡 広島 宮島
ブラタモリ 8 横浜 横須賀 会津 会津磐梯山 高尾山
ブラタモリ 7 京都(嵐山・伏見) 志摩 伊勢(伊勢神宮・お伊勢参り)
ブラタモリ 5 札幌 小樽 日光 熱海 小田原
ブラタモリ (2) 富士山 東京駅 真田丸スペシャル(上田・沼田)
ブラタモリ 6 松山 道後温泉 沖縄 熊本
ブラタモリ 3 函館 川越 奈良 仙台
ブラタモリ 4 松江 出雲 軽井沢 博多・福岡


NHKで放送されている教養バラエティ番組「ブラタモリ」を書籍化した作品の第11巻。
成田山、目黒、浦安、水戸、香川を訪れた回が収録されていて、「鶴瓶の家族に乾杯」とコラボしてタモリが鶴瓶に「偽の人間性を・・・」といじっていた成田山の回だけはテレビで観ている。

成田山では人気を得るために江戸で出開帳(秘仏を持っていって公開)を開催したり、スーパースターの初代市川団十郎がコマーシャルを打つなどの商業戦術、そして台地に建設された利を活かしていかに参詣する際にありがたみを感じるかを計算された参道の話が興味深い。

目黒はタモリが長年住んでいる街ということもあってタモリは「オレは三田用水にうるさい」と自負していたが、NHKのスタッフはその予想を上回る施設へ連れて行くシーンや、目黒は当時江戸のエリア外だったのに目黒不動尊によって江戸町奉行の管轄となっていた事情、東高西低の地形が富士山を見るのに絶好のポイントだった話などが扱われている。

水戸でも用水の話があり、笠原用水を築いたことも徳川光圀(水戸黄門)が慕われる理由の一つであったこと、江戸常府というしきたりのために財政難だった水戸藩では「あるものを利用する」手法が用いられてそれが谷を活かした堀や佐竹氏時代の城門をそのまま利用した話につなげているところが面白い。

浦安では江戸時代に小名木川と新川という運河が利用されていた話があり、少し前に読んだ徳川家による江戸のインフラがらみの本にあった内容だったことを思い出した。
また、昭和までは遠浅で貝が多く採れていた話は、椎名誠の少年時代を扱った小説やエッセイで扱われていることを思い出したりもした。
それが公害によって貝などが死滅した後に干拓を行い、ディズニーランドが建設された話になっている。
ディズニーランドの長所は地形の関係から「現実に引き戻させるような外の景色が見えない」ことで、これがハウステンボスだとすぐそばにいかにも日本的な山が見えて興ざめなことを考えるとなるほどと思った。

香川ではまず代表的なうどんの話から始まり、雨が少ない扇状地が麦の栽培に適していたり、海辺に塩田があったり水車を動かせる急流がある綾川といった地形的な話、そして讃岐出身の空海がうどんを伝えたエピソードに、こんぴらさんへ行く途中の滝宮という宿場町で多くの旅行者がうどんに触れたことなど、かなり話を広げている。

そして江戸時代に海上交通安全の神社として多くの参詣者が訪れたこんぴらさんの話では、平地にぽつんとそびえる象頭山の中腹という立地の絶妙さや、あまりの人気で参道が何度か変更された話が面白い。
香川には数回行ったことがあるが、このあたりの話は全く知らなかったので新鮮に感じた。

本書でもブラタモリの楽しさを十分に味わうことができ、読んで良かったと思う。






にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト

関連タグ : ブラタモリ,

この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック