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『江戸の都市力: 地形と経済で読みとく』:雨読夜話

ここでは、「『江戸の都市力: 地形と経済で読みとく』」 に関する記事を紹介しています。
江戸の都市力: 地形と経済で読みとく ((ちくま新書 1219))
江戸の都市力: 地形と経済で読みとく ((ちくま新書 1219))
鈴木 浩三
筑摩書房 2016-11-08

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家康が整備を始めた江戸について、インフラ建設や経済政策、法律などの観点から解説している作品。

まずは古くから港湾や河川によって物流の拠点としてそこそこ栄えていた江戸だが、低湿地が多くて人口が増えなかったことが書かれている。

その後家康が江戸に入ってから小名木川開削や平川付け替えのような河川や運河による物流網を建設したり、日比谷入り江の干拓などによって基盤を構築している。

その中で古来から江戸前島の領有権を鎌倉の円覚寺から横領したり、町年寄として金沢(前田家)から大商人を引き抜いたりと、徳川家にとって知られると不都合な歴史も書かれている。

家康が関ヶ原の合戦で天下を取ってからは、江戸城の普請や城下町の建設、江戸湾に流れ込んでいた利根川を太平洋側への付け替え工事など、諸大名へ命じた天下普請も含めて大々的な都市建設をしていったことが書かれている。

他にも度重なる火事が景気回復の役割を果たしていたり、現代よりもセーフティネットが整備されていた可能性があるなど、ソフト面を含めた江戸時代の政策が書かれている。

例えば享保・寛政・天保の三大改革などでは何度も贅沢禁止令のような経済の原理を無視した法令が出されたが、何度も出されたということは守られなかったことを意味していて、経済や庶民についてさまざまなことを考えさせられる。

少し構成や文章に読みにくさを感じたが、興味深い内容が書かれていてなかなか良かったと思う。





江戸商人の経営(ビジネス)戦略 (日経ビジネス人文庫)江戸商人の経営(ビジネス)戦略 (日経ビジネス人文庫)

鈴木 浩三
日本経済新聞出版社 2013-03-02

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