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『信長の忍び 1』:雨読夜話

ここでは、「『信長の忍び 1』」 に関する記事を紹介しています。


信長に仕えるくの一・千鳥が主人公となっている、作者が言うところの「忍びから見た戦国漫画」。
ギャグがベースの4コマ漫画となっている。

伊賀出身の千鳥は修行中の5歳くらいの頃に信長と出会って感銘を受け、一人前になってから幼馴染の助蔵とともに信長に仕えることとなる。

本作では桶狭間の合戦や信長の義父に当たる斎藤道三の最期、家康との清須同盟、斎藤龍興の美濃攻略戦などが扱われている。
コラボしたことがある戦国4コマ漫画に『殿といっしょ1』があるが、本作の方が主人公がはっきりしていて話が時系列で進む分読みやすい感じがある。

甘党の信長、天然の濃姫、ツンデレでメシマズなねねなど、キャラ付けもなかなか面白い。
また、今川義元や斎藤道三の絵のタッチがイメージする戦国武将の一端を表しているように感じられるところもうまいところなのだろう。

末尾には、信長研究を専門として『信長軍の司令官―部将たちの出世競争』などの著作がある歴史学者・谷口克広氏による文章が収録されている。

学者として史実から大きくはずれている部分には厳しいようだが、本作では例えば清須城に(この時代にはまだない)天守閣を描いていないことなど、きちんとポイントを抑えて描いていることを評価している。
信長の重臣で中年のはずの森可成(蘭丸の父)が若いイケメンに描かれていることだけは軽く苦言を呈しているが、もっとひどい作品がいくらでもあることを考えると全然許容範囲だと思っている。
(むしろ、可成がピックアップされていること自体を評価したい)

絵のタッチと話のテンポのバランスが良く、好きな作品なので続編も読んでいくつもりである。






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