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『銀行員 大失職』:雨読夜話

ここでは、「『銀行員 大失職』」 に関する記事を紹介しています。

銀行員 大失職
岡内 幸策
日本経済新聞出版社 2017/6/2



元銀行員の経営者による、銀行や銀行員を取り巻く厳しい状況と、その中でいかに生き残っていくかなどを語っている作品。

まず、このような問題があって逆境にあることが書かれている。
  • マイナス金利政策で国債での利ザヤ稼ぎができない
  • 金融庁から実態に応じて適切なリスクを取った融資をするよう指導されているが、それができる人材の不足
  • 不動産がらみの融資と、投資信託販売や手数料稼ぎに頼る経営
  • AI、フィンテック、ブロックチェーンといった技術の進歩で余剰人員が増える一方、必要な人員が不足する
  • 優良な企業ほど銀行を必要としなくなり、営業や情報収集ができなくなりつつある
それに対して、どのようなことが銀行員(や、今後銀行員でなくなるかもしれない人々)に求められるか?という話につなげている。

読んでいて感じたのは、あくまで銀行員だった人が銀行員に向けて書いたものだということである。

日銀のマイナス金利政策にぶつぶつ言っているような感じの記述が目立つが、他業種の人からすると、そもそも国債による利ザヤ稼ぎに依存するというぬるい経営を続けてきたことが原因なわけで、何を言っているんだ?という気持ちがあるのではないかと思う。
(円高に苦しめられてきた製造業とか、銀行に苦しめられてきた中小企業などは特に・・・)

不良債権は銀行がリスクの取り方に失敗したこと、企業が銀行を利用しなくなったのもこれまでやってきた貸し渋りや貸し剥がしなどの(企業から見ての)悪行、個人が銀行を利用しなくなりつつあるのも個人の軽視(手数料の高さやサービスの悪さ)やニーズを汲み取れていないことと、銀行側に起因する部分が大きいわけで、それをぶつぶつ言われてもね・・・という気持ちがある。

どんな問題があるかということを知るにはいいが、それ以上の内容は大して得られなかった。






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