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『超訳 論語 「人生巧者」はみな孔子に学ぶ』:雨読夜話

ここでは、「『超訳 論語 「人生巧者」はみな孔子に学ぶ』」 に関する記事を紹介しています。



『論語』の言葉から現代向けにアレンジしたり論理展開を進めたりした訳文(これが超訳)と、解説で構成されている作品。
1つの言葉が見開き2ページの形になっているので読みやすい。

著者の『超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール』『超訳 言志四録 佐藤一斎の「自分に火をつける」言葉』がなかなか良かったので、本書も読んでみた。

ちょっと訳が違うんじゃないの?とかそこまで言っていないだろう?と思うところもあるが、現代の会社組織などだとそのような形で応用できるのか!と腑に落ちる解説も多い。

「優秀な人だけを集めてそうでない人は排除」はいけないとあるが、スティーブ・ジョブズがアップルではこれをやって成功したとか、仕事はやりがいで選ぶべきで待遇を気にしてはいけないと書かれている一方、ブラック企業がこれを悪用して「やりがい搾取」をやっているなど、著者もさすがにこうした最近のトレンドには対応できていないようだと思うものも多いように感じた。

『論語』では精神論っぽいと感じるくだりもあり、理想と現実は違うと思いつつ読んだりもした。

『論語』のような儒学一本やりだと理想主義になってうまくいかないので、中国人だと『韓非子』のような法家思想だったり、渋沢栄一の『論語と算盤』のような商業的なリアリズムと組み合わせるなどして、理想と現実のバランスをとる必要があるのだろう。

中国人は神を信じずに「怪力乱神を語らず」の言葉のように儒教は宗教ではないと主張することがあるらしいが、井沢元彦などが語っているように不合理な話があったり、天とか天命などの表現が目立つことを考えると、宗教の要素が強いという意見にくみしたくなる。

充実した内容が書かれていて、興味深く読むことができた。






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関連タグ : 孔子, 田口佳史,

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