FC2ブログ

『老子の無言: 人生に行き詰まったときは老荘思想』:雨読夜話

ここでは、「『老子の無言: 人生に行き詰まったときは老荘思想』」 に関する記事を紹介しています。



『論語の一言』『孫子の至言』とともに、慶応大学で著者が実施した講義内容をまとめたもので、老荘思想を現代で活用するポイントを語っている作品。

一般的な常識や教養、知識によって狭まってしまう考え方をいったん解きほぐし、落ち込み気味だった時にいかに前向きな考え方に持っていくかというところが印象に残る。

強引な行動や好調時に調子に乗りすぎてしまうことは後で報いを受けることになるので、いい時と悪い時の心構えを説く言葉が多い。

この手の考え方では努力が無駄と捉えられる場合もありがちで、著者が受講者からその種の質問を受け、努力が無駄というわけでなく、一つの考え方に凝り固まった努力が非効率だったりむしろ有害である場合もあるという趣旨の答え方をしている。

その意味で、『老子』では「無」という言葉が多く出てくるが、イメージされがちな西洋のニヒリズム、虚無主義などとはまた違って、ある種の明るさを感じることができた。
(ニヒリズムや虚無主義をよく知っているわけではなく、なんとなくのイメージ)

また、中国で発達した陰陽の考え方についても書かれていて、AかBかの二者択一ではなく、間を取る中途半端なものでもなく、両方を取り入れてよりよくする考え方の話が印象に残る。

本書事態に興味を持ったというよりも三部作の残り1冊だからコンプリートしたいという意図から読んだ形だが、思っていた以上にためになる内容だったと思う。





人生に迷ったら「老子」
田口佳史
致知出版社 (2017-03-31)



にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト




関連タグ : 田口佳史,

この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック