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『世界一自由で差別のない国・日本』:雨読夜話

ここでは、「『世界一自由で差別のない国・日本』」 に関する記事を紹介しています。

世界一自由で差別のない国・日本
武田 知弘
ベストセラーズ 2016/7/16



他の国と比較して日本がいかに自由で、差別がない国であるかをさまざまな項目ごとに解説している作品。
著者の作品は歴史と経済に関係するものが多かったので、少し異色なものとなっている。

具体的にははっきりした階級差別が存在しないこと、出身地による差別が小さいこと、宗教対立による紛争が少ないこと、戦争による被害が戦後ほとんどなかったことなどで、他国の事例と比べるとありがたい国であることが分かる。

例えば韓国では済州島や全羅道出身者への差別がひどいことや、インドネシアでのアチェ、イギリスでの北アイルランド、スペインのバスク地方などでの独立紛争、アメリカでキリスト教の影響のために進化論を信じる人がなかなか増えなかったことなどを挙げていて、住みたい国ではないと思ってしまう。

著者は日本がこうなっている背景には天災が多くて助け合わなければならなかった必然性や、どの時代の為政者もそれなりに庶民のことを考えた政治を行っていたことを挙げている。

マルクス主義史観の亡霊にまだ憑りつかれている人々は日本で革命がなかったのは民度が低かったからみたいなことを言うが、本書を読むと民衆の不満が高まって革命になるかなり前の段階でトップが改革するか、そうでなければ支配階級の一部がクーデターを起こすかして改善することができていたことが分かる。
革命は不満が限界に至ってから起こるものなので、発生させなければそれに越したことはないだろう。

巻末では米軍の軍政下から日本復帰を果たした沖縄県の話をしていて、知らなかったことが多くて驚いた。
自由の国アメリカも沖縄に対しては(多分フィリピンなどに対してやっていたのと同じように)自由を制限していたり差別的な扱いが多かったようで、沖縄の民衆は「アメリカか日本か」ではなく「本土復帰以外ありえない」という話にはいろいろと考えさせられる。
現在はどこから来たのか?という人々が跋扈している現状も思い起こし、少し複雑である。

差別と言えば、戦犯というレッテルを張って何十年も反日活動を続けることは、立派な日本人差別だと思う。
現在日本で見られる最大の差別は、これではないだろうか?

初めて知ったことも一定以上あり、興味深く読むことができた。





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