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『リーダーのための『貞観政要』超入門』:雨読夜話

ここでは、「『リーダーのための『貞観政要』超入門』」 に関する記事を紹介しています。



唐の太宗・李世民が家臣たちとの問答を記録した『貞観政要』の言葉を、リーダーが部下にどう接するべきか?という心理学の観点から解説している作品。

著者は『貞観政要』を読んで感激し、さまざまな人にしゃべっていたらフリーの編集者から勧められて本書を書くに至ったという。

タイトルには「リーダーのための」とあるが、まえがきで後輩などにも応用可能と書かれていてその通りだと思う。

帝王学やリーダーシップに使えそうな古典は『論語』、『韓非子』、『君主論』、『戦国策』など多いが、『貞観政要』は皇帝、しかも王朝の建国にも大きく貢献した絶対君主が、比較的オープンな環境でさまざまな家臣とやり取りをするだけでなく、厳しい意見を述べる家臣がいたり、その言葉を受け入れたりしているのがポイントである。

そのため、
  • 『論語』などの儒教関連書のように、君主の苦労への想像力に欠ける可能性がある下の者から見た理想に走りすぎてもいないし、
  • 『韓非子』や『君主論』のように、策士が君主に対して「ここだけの話なのですが・・・」とささやくような形でもなく、
  • 『戦国策』などのように、君主も家臣もある程度自由に選べた環境での話でもない
ところが特長なのではないかと考えている。

具体的な内容としては、小さなことをゆるがせにしないこと、部下はリーダーにおべっかを使うし恐れて意見は言えないものであること、リーダーが嘘をついたり言行不一致があると部下から見放されること、リーダーの言動によってチームの雰囲気は大きく変えることができることなど、時代を超えた内容であることがよく分かる。

『貞観政要』も内藤氏の作品も読んでいてどちらも好きなので、面白いコラボレーション作品だと思う。








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