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『日本史の新常識』:雨読夜話

ここでは、「『日本史の新常識』」 に関する記事を紹介しています。

日本史の新常識 (文春新書)
文藝春秋 (編集)
文藝春秋 2018/11/20



古代から明治時代にかけて、通説と異なることが判明した最近の日本史の研究結果について、歴史学者や研究者、歴史作家などが解説している作品。
当ブログで著作をしばしば紹介している、出口治明氏や本郷和人氏も執筆している。

古代では「日出ずる国の天子・・・」と仏教の関連、壬申の乱と唐VS新羅の戦争の関連、平安貴族がしきたりで激務だったこと、光源氏のような貴族が『殴り合う貴族たち―平安朝裏源氏物語』にもあるように暴力的だった話などで、貴族が暴力的だったのはしきたりの激務でストレスがたまったこともあるのかもしれない・・・と思ってしまった。

中世以降では信長がけっこう世論を気にしていたことや、「慶安のお触書」が実は慶安時代に全国的に発令されたわけではないという衝撃、明治時代の留守政府がラディカルな改革を次々と断行したのはリーダーシップが弱くて各省庁が頑張りまくったためという話、西郷隆盛がイメージに反して繊細でストレスで何度も体調不良になっていたエピソード、西郷隆盛幻想の危険性などの話が興味深い。

中でもマニアックで印象に残ったのは、姫路藩酒井雅楽頭家の家老として藩の名誉回復に活躍した河合道臣(隼之助)の話である。
道臣のことは小説『財政再建の名家老 河合道臣』で財政再建に成功していたことは知っていたが、酒井雅楽頭家を没落前の状態に再興させた話は初めて知り、前述の小説では彼の業績が多くて書ききれなかったのだろうと思った。
(あるいは、書かれていたけど私が読み飛ばしてしまっていただけかもしれない)

新たに知ることができた日本史の知識が多く、興味深く読むことができた。





世界史の新常識 (文春新書)
文藝春秋 (編集)
文藝春秋 2019/3/20


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関連タグ : 本郷和人, 出口治明,

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