FC2ブログ

『捜神記』:雨読夜話

ここでは、「『捜神記』」 に関する記事を紹介しています。

捜神記 (平凡社ライブラリー)
干 宝 (著), 竹田 晃 (翻訳)
平凡社 (2000-01-24)



中国の東晋時代に編纂され、その後の幻想小説にも影響を与えた「志怪小説」と呼ばれる怪奇話の464話を集めたアンソロジー。

それまでの時代にこの手の作品がなかったようで、後世の『聊斎志異』などのように細かなストーリーのものはあまりなく、ネタだけで勝負するような話になっていて、結果として出来にばらつきが多い。

扱われている時代では前漢、新、後漢、三国、晋などの話が多く、歴史上の人物が扱われている話もある。
本書の著者の時代より少し前で、『三国志』の登場人物である、曹操、孫策、孫権やその後継者たちが登場する話も多い。

中には『論語』で「怪力乱神を語らず」との言葉を残しているはずの孔子とその一行が大鯰が化けた怪人に出会った話も収録されていて、それはないだろうと笑ってしまった。

易学に通じた人が怪異現象を解決する話、狐や幽霊となんだかんだで付き合ってしまう話、天変地異の前触れとなる怪奇現象などの話がさまざまに扱われ、面白い話も多い。
時代によるのかな?と思ったのは、人々が怪奇現象は動物などが化けた妖怪だと分かった時点で簡単に叩き殺しているシーンがけっこうあることで、戦乱の時代ということもあるのかエネルギッシュである。

似た話が続いたり、オチがなくて明らかにつまらない話も多かったりするので、収録する話を半分くらいに厳選した本が出たらもっと売れるのではないか?と思う。






大器晩成―中国昔話大集〈2〉 (アルファポリス文庫)大器晩成―中国昔話大集〈2〉 (アルファポリス文庫)

話 梅子
アルファポリス 2008-01-01

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト




この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック