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『金融で読み解く次の世界』:雨読夜話

ここでは、「『金融で読み解く次の世界』」 に関する記事を紹介しています。

渡邉 哲也 (著)
徳間書店 (2018/7/31)


アメリカが中国との貿易戦争で金融という武器をまだ使っていないことや、テロやマネーロンダリング、脱税などへの対策が国際的に実施されているが日本が遅れがちなこと、仮想通貨のリスク、日本の銀行の問題点など、金融の観点から世界情勢を解説している作品。

どの話題も重要だと感じられる話だが、この中でははず、日本で少し前に成立したがマスコミや野党議員からあれこれ批判の多かった「共謀罪」を制定しなかったら日本がテロ支援国家に指定されていた可能性があった話が印象に残った。

上記の法律が制定されたら困る人々が焦って反対活動を繰り広げたというのが実情のようで、反対した層がどのような人々だったのかをチェックしておきたいところである。

次に、不正を行うための銀行口座を国際的にチェックする仕組みが整えられているものの、日本の銀行、特にゆうちょ銀行や地方銀行ではそれらへの対応ができていないところが多く、この種の対応も地銀の再編につながっているという話はなるほどと思った。

そして、特に地方銀行では担保や保証なしでの融資ができておらず、銀行本来の役割をはたしていないという、「銀行のための銀行」にしかなっていないという話がなされている。

著者は地銀などでやりようによっては商機があるとしていて、住宅ローンなどと消費者金融などの金利差が大きくて中間くらいの金利で融資するところが現在あまりないところや、リコースローン(担保の住宅を手放しても差分の借金が残る)ではなくノンリコースローン(担保の住宅を手放したら借金はチャラ)での融資、リバースモーゲージなどを例に挙げている。

日本の銀行に関しては『捨てられる銀行』『金融排除 地銀・信金信組が口を閉ざす不都合な真実』でも存在意義を問われていることが書かれていたことを思い出し、色々と考えさせられる。

細かな用語が少し分からなかったところもあるが、興味深く読むことができた。






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