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『春秋戦国志 (上)』:雨読夜話

ここでは、「『春秋戦国志 (上)』」 に関する記事を紹介しています。

安能 務 (著)
講談社 (1991/11)


春秋戦国時代のエピソードを扱った小説3冊のうちの第1巻。
中学生か高校生の頃に読んでいて、久しぶりに再読してみた。

最初の悪女比べの話はひどいが、その次からはまともな歴史小説になっている。
1/3くらいが鄭の荘公と宰相・祭足の主従が活躍する話、そして残りが春秋の覇者第1号である斉の桓公と覇業を支えた宰相の管仲の話が扱われている。

桓公と管仲の話は有名で本書でもそれを再認識できて良かったが、覇者でもなくそこまで有名でもないためか小説で扱われることも少なそうな荘公と祭足の話は、珍しい分だけ本書の特徴みたいになっている。

周の支配が弱まったとはいえ、それでも周王室と親戚である姫姓の国が多くてまだ権威を尊んでいてあまり思い切ったことができない中、祭足が主導して自国の国益を追求する姿勢が出ているところが興味深い。

また、各国でのお家騒動や後継者争い、他国を引き込んでの陰謀騒ぎなど、中国の歴史らしさがこの時代から出ていることが分かる。

読んだ内容を忘れかけていたが、読んでいなかった間に得た中国史など知識が活きたのか、再読する前よりもいい作品だと感じた。





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