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『池上彰の世界の見方 イギリスとEU: 揺れる連合王国』:雨読夜話

ここでは、「『池上彰の世界の見方 イギリスとEU: 揺れる連合王国』」 に関する記事を紹介しています。

池上 彰 (著)
小学館 (2019/11/28)


池上彰による、ブレグジットなどを題材にイギリスとEUについて歴史的なところから解説している作品。
都立高校で高校生たちに講義した内容が元になっている。

池上氏のテレビ番組はどんどん考えの押し付けが目立つので見なくなって久しいが、日本との関連が少なければまだ読めなくもなさそうなので読んだ。

内容としてはEUに属することのメリットとデメリット、UKを構成するイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの地域ごとの事情、北アイルランド問題の元となった英国教会の成立、保守党と労働党をはじめとする政党政治の現状、階級社会による影響などが分かりやすく語られていて、不足していた部分の知識を得られたのが良かった。

そして、結局本書でも日本下げ、イギリス上げみたいな考えを語り、「ここからは皆さんで考えていきましょう」と自由に考えてもらうようなスタンスを見せつつ、その前段階で考えに制限を加えるような芸風には引いてしまう。
相手が高校生ということもあり、「池上の毒」みたいな印象を受けた。

軍事のところで「日本は物理的に核兵器を持つのは不可能」と語り、その理由に核拡散防止条約の存在やら原潜がないからとか挙げているが、手段は他にも考えられるわけで、想像力が足りないかミスリードを狙っているかとしか思えない。

知識を得るにはいい作品ではあるが、結論のところでテレビ芸人・池上氏のうっとうしさが存分に出ている作品でもある。





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