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『機捜235』:雨読夜話

ここでは、「『機捜235』」 に関する記事を紹介しています。

今野 敏 (著)
光文社 (2019/3/5)


渋谷署を拠点に活動する機動捜査隊のコンビである、高丸と縞長を主人公としている警察小説の連作。
タイトルは高丸と縞長が活動するチームのナンバーを指している。

30代の隊員である高丸は同僚の梅原が勤務中の怪我で入院したのをきっかけに、別の部署から配属されてきた57歳の縞長とコンビを組むことになる。
若い隊員が多い機動捜査隊に定年近い縞長が配属されるのは異例で、高丸も最初は内心やりにくさを感じたり縞長を軽く見たりしていたが、縞長の経験や能力が徐々に明らかになり、見る目が変わっていく。

年齢差のあるコンビで一緒に任務に当たるうちにお互いが影響を受けて相棒としてタメ口で話す間柄になり、特に高丸は話が進むごとに警察官としての成長を遂げていく。

機動捜査隊の業務はパトロールと事件発生時の初動捜査、それと家宅捜索や捜査本部といった強行犯係への応援などが主で、現行犯逮捕以外で事件の解決までメインで担当することが少ない部署だが、それをきちんとエンターテイメントとして成立させているのは著者らしいと感じる。

著者の作品の中では、安積班シリーズや萩尾警部補シリーズ(『確証』など)が近いと思う。

2人の他にも復帰後に若手の井川と組むことになった梅原、彼らの上司である徳田班長、渋谷署の強行犯係の刑事である熊井などもレギュラーとして登場し、話を盛り上げている。

著者の警察小説は安積班シリーズやST、萩尾警部補シリーズ、隠蔽捜査シリーズなどのようにドラマ化されるものも多いため、続編が出て話が広がれば、本作もドラマ化されるかもしれない。
(→と思っていたら、テレビ東京系で中村梅雀・平岡祐太主演でドラマ化されていた。)

本書もまた、楽しく読むことができたと思う。





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