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『コロナ後の世界経済 米中新冷戦と日本経済の復活!』:雨読夜話

ここでは、「『コロナ後の世界経済 米中新冷戦と日本経済の復活!』」 に関する記事を紹介しています。

エミン・ユルマズ (著)
集英社 (2020/9/25)


トルコ出身の投資家・アナリストのエミン・ユルマズ氏による、昨今の政治経済の情勢や株式投資に関する見通しなどを語っている作品。

アメリカと中国の対立に関する話は少し前に読んだユルマズ氏と渡邉哲也氏の対談本・『アフターコロナ 日本がリードする世界の新秩序』と重なる話も多いが、アメリカからドル決済を制限されるであろう中国が狙っているのはデジタル人民元による新興国への経済支配や、それをアメリカが許さないであろうという話が印象に残る。

また、トルコ出身ということで中東に関する地政学的か分析が書かれているのが特徴的である。
内容としてはアメリカが中国との戦いに注力するために中東での対立は避けるようになっていくであろうことや、これまでのイスラム原理主義的な政権が多かったのに対して政教分離への揺り戻しが来そうなこと、そして今後日本との関係を深める機会になりそうなことが書かれている。
ハラールフードの導入は難しいにしてもムスリムがまだ受け入れやすいであろう、豚肉を使わないポークフリーの食品も増えてきたようで、この流れで中東からの観光客を呼び込むことができるかもしれないという話には期待が持てる。

そして、日本は米中対立の中で実際の戦争にならなければ中間地帯としての利益を享受できる可能性があることと、現在の世界的な金余りの傾向が進めば割安な水準のまま放置されている日本株に資金が流入して高騰するという見立てが書かれている。

これが進むとインフレで現金の価値が下がるので早いうちに株式投資した方がいいと書かれていて、著者による分析が書かれている。
ここでは赤字を出して反転しそうな企業が買いだということが書かれているが、赤字で悪い材料が多く出ている銘柄を買い進めるのは勇気が要る。
ただ、割安な銘柄の選び方や産業別の傾向などは非常に参考になるので、もう少し読み返して銘柄の分析に役立てたい。

著者の作品を読むのは4冊目だが、どれも分かりやすさや独特な視点からの話、ポジティブな論調などが印象に残り読みごたえがある。
近く刊行予定の『ウィズコロナ 日本株にビッグウェーブがやって来る!』も読んでみようと考えている。




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