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『炎天夢 東京湾臨海署安積班』:雨読夜話

ここでは、「『炎天夢 東京湾臨海署安積班』」 に関する記事を紹介しています。

今野敏 (著)
角川春樹事務所 (2019/6/12)


今野敏の安積班シリーズ最新作。
江東区のアリーナでグラビアアイドルの絞殺死体が発見され、殺人事件を捜査する回となっている。

捜査線上に浮上したのは被害者が所属する芸能事務所の親会社を経営する「芸能界のドン」とされる柳井という人物(おそらくB事務所のS社長がモデル)だったが、刑事部長がなぜか毎回捜査会議に出席したり柳井を気にする様子が見え、安積らは不自然さを感じる。
さらに、安積が昔の先輩で継続捜査を担当する海堀からも、柳井に嫌疑がかかった13年前の事件に関連して難題を持ちかけられてしまい、難しい判断を迫られて悩むシーンが多い。

警視庁本庁の捜査第一課から池谷管理官と安積に敵対心を持つ佐治係長が捜査に参加するのはこのシリーズの長編ではよくあることだが、今回は佐治の元部下で安積とともに臨海署の係長を務める相楽も捜査に参加している。
佐治に可愛がられていると思われている相楽が意外な言動をしばしば見せるところが面白い。

安積班では須田のひらめきや強運ぶり、村雨の堅実さなどが今回も描かれている他、水野が組んだ捜査第一課の達川というベテラン刑事もいい味を出している。

本作でも安積をはじめとして魅力的なキャラクターが多く活躍するところを読み、楽しむことができた。




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関連タグ : 今野敏, 安積班シリーズ,

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