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『文明を変えた植物たち コロンブスが遺した種子』:雨読夜話

ここでは、「『文明を変えた植物たち コロンブスが遺した種子』」 に関する記事を紹介しています。

酒井 伸雄 (著)
NHK出版 (2011/8/26)


アメリカ大陸から伝来してその後の世界に大きな影響を与えた植物を解説している作品。
先日読んだ『世界史を大きく動かした植物』が面白かったので、近いテーマの本書を読んでみた。

著者は明治製菓のOBで、ジャガイモ、ゴム、カカオ(チョコレート、ココア)、トウガラシ、タバコ、トウモロコシの6種をメインで扱っている。
『世界史を大きく動かした植物』で扱われていないのはゴム、カカオ、タバコで、カカオはなかった印象があったが、ゴムとタバコは思いつかなかった。

『世界史を大きく動かした植物』と重なる話も多いが、例えば現在の技術では合成ゴムでは無理で天然ゴムでしかできない用途がまだまだ多いこと、トウモロコシが収穫効率の高さや葉・茎なども使えることなどで家畜の飼料として優れていること、カカオが飲み物からチョコレートになるまでの経緯など、刺激的な話が多くて面白い。

アメリカ大陸から他の大陸に伝わって盛んに栽培されるようになった作物もあれば、小麦やサトウキビ、ダイズなどのようにユーラシア大陸からアメリカ大陸に持ち込まれて世界の需要の多くを生産するようになった作物もあることなど、コロンブスによる西インド諸島到達をきっかけとした交流の話なども書かれている。

興味深い話がいくつも書かれていて、なかなかいい作品だと感じた。




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