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『夕空のクライフイズム (1)』:雨読夜話

ここでは、「『夕空のクライフイズム (1)』」 に関する記事を紹介しています。

手原 和憲 (著)
小学館 (2014/4/30)


高校のサッカー部でクライフ流のサッカーをやろうとするサッカー漫画の第1巻。

主人公の高校2年生・今中が通う高校のサッカー部はそこそこ止まりの成績から抜け出せないレベルで、監督は周囲からの圧力もあってか理想主義から管理主義のサッカーを指導するようになっており、ドリブルが得意な今中は「確実性が低いプレーばかりする」という理由で監督から干されていた。

そして3年生が引退して新チームができるタイミングで監督は他校に引き抜かれ、中等部を指導していた雨宮が新監督として着任するが、「これ以上評判は悪くならないから」という理由で「中二病」と評するクライフ流のサッカーをすることを宣言する。

また、雨宮の娘で女子中学生の雨がコーチになり、今中たちはこれまでと正反対と言ってもいいやり方に戸惑いながらも、徐々に手ごたえをつかんでいくという流れとなっている。

クライフやサッキ、グアルディオラ、ザッケローニといった監督たちの戦術や、現役時のグアルディオラやシャビのプレーの特徴など、サッカーの戦術に関する話が多く出てきて、ゆるい作風ということも寄与しているのか分かりやすい。

絵のタッチはいまいちな気もするが、内容と楽しさで読ませる作品だと思う。





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