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『コンテンポラリー・クラシックス 貞観政要 リーダーシップの要諦』:雨読夜話

ここでは、「『コンテンポラリー・クラシックス 貞観政要 リーダーシップの要諦』」 に関する記事を紹介しています。

呉兢 (著), 道添 進 (編訳)
日本能率協会マネジメントセンター (2020/12/22)


唐の太宗・李世民と家臣たちの問答をまとめた『貞観政要』の抄訳と、登場した言葉を解説している作品。

『貞観政要』関連の作品は下記の関連記事に記載した作品6冊を読んでいて、当然ながら重なる話も多い一方、本書で初めて読んだと思われる話もけっこう入っていて、新たに読んだ価値は十分にある。

魏徴とのやり取りが最も多くて次に房玄齢、杜如晦、王珪、長孫無忌などが登場しており、この中では魏徴と同様に元は李世民の兄の建成に仕えていた王珪という人物が印象に残った。

李世民はかつて敵方に仕えていても有能な人物を多く配下に取り込んでいて、彼らの旧主を思い出させるようなことを避けるように命じるなど、きめ細やかなケアをしてきたことも書かれている。

当初は家臣たちの意見をよく聞いてきた李世民も時間が経つと諫言に対して論破するようになって意見が出なくなったという問題も書かれていて、これに対しての諫言に耳を傾けたというのも、なかなかできることではない。

狩りに出かけて「雨が漏らないようにするのはどうしたらいいか?」という質問に「いっそ瓦で雨具をお作りになれば・・・」という回答もなかなか面白いし、異民族への政策の誤りを認めた言葉からは現代の移民政策に通じる部分を見いだせるところが多いように感じたりもする。

文章や構成も読みやすいものとなっていて、興味深く読むことができた。





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