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『経済で読み解く世界史』:雨読夜話

ここでは、「『経済で読み解く世界史』」 に関する記事を紹介しています。

宇山 卓栄 (著)
扶桑社 (2019/2/2)


経済の観点から世界史上の出来事を語っている歴史読み物。

既に知っている話多いが、中世にヴェネチアとジェノヴァが東地中海の覇権を争って戦ってヴェネチアが勝利したが、敗れたジェノヴァがスペインやポルトガルのスポンサーとなってこちらの方が繁栄したという話や、オスマン帝国がインド洋利権をポルトガルと分け合っていたという話などはあまり知らなかったので興味深かった。
また、海禁をしていた明王朝がシルバーラッシュで延命したという観点はあまり持っていなかった。

イギリスが覇権を握った背景には私掠船の支援、奴隷貿易、アヘン貿易と3つの国際的な悪事と、南海会社というバブルを作り出して負債を投資家に押し付けるという詐欺をやらかしていた話が書かれていて、覇権を握るにはきれいごとでは無理なのだろうということも分かる。
ただ、繰り返しても通用しないと分かると繰り返さずに別の手段を模索するのは、中国やロシアとは違うとも思った。

他にも前漢の時代に官が民を圧迫する問題が語られていた先進性、貴金属などの裏付けがない不換紙幣がついついインフレになりやすい傾向、イスラム勢力がビザンツ帝国とササン朝ペルシアの間で、清が明とモンゴルの間で勢力を蓄えてのし上がった話など、歴史のパターンになっていそうな話も多い。

分かりやすい形で書かれていて、ためになった。





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