fc2ブログ

『暮鐘 東京湾臨海署安積班』:雨読夜話

ここでは、「『暮鐘 東京湾臨海署安積班』」 に関する記事を紹介しています。

今野 敏 (著)
角川春樹事務所 (2021/8/10)


今野敏による安積班シリーズ最新作となる、連作集。

『捜査組曲』にも登場していた水上安全課の吉田係長、相楽班の荒川と日野といった臨海署でそこまで登場する機会が多かったとは言えないメンバーが再登場していて、特に荒川が相楽について語るシーンが面白い。

初めて登場するキャラクターでは地域課の巡査部長を長年務め、若い頃の安積を指導していた大牟礼が活躍する回があり、荒川もそうだが渋いベテランが活躍するのは話に深みを与えていて非常にいいと感じる。

また、安積班では寡黙な若手というキャラクター以外の部分があまり見えなかった黒木や桜井の意外な一面を出していたり、何だかんだで結果を出し続ける須田の活躍などが描かれているのもいい。

嫌われ役として今回も捜査一課・殺人捜査第五係の佐治係長が2作で登場する他、強盗事件では捜査一課・強盗犯捜査第三係から井上係長と沼田警部補が佐治と似た役回りを務めていたり、井上の部下で松崎という若手刑事が安積とコンビを組むなど、警視庁本庁から登場するメンバーが増えてきている。

警察官というよりも走り屋という雰囲気が強い交通機動隊の速水と安積の掛け合いも安定していて、本作も楽しむことができた。




にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト




関連タグ : 今野敏,

この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック