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『ゆでたまごのリアル超人伝説』:雨読夜話

ここでは、「『ゆでたまごのリアル超人伝説』」 に関する記事を紹介しています。

ゆでたまご (著)
宝島社 (2014/6/9)


『キン肉マン』の作者であるゆでたまご(嶋田隆司・中井義則)による、キン肉マンの創作秘話や作中での名興行、思い入れがある超人やプロレスラーなどを語っている作品。

ベースがプロレスの漫画ということは分かってはいたものの、思っていた以上にプロレスで実施されてきた設定や過去の勝負、実在のプロレスラーのキャラクターなどに影響を受けて描かれてきたことに、少し驚く。

また、「アデランスの中野さん」というしょっちゅうカツラを吹き飛ばされる少し情けないキャラクターは初代の担当編集者である中野和雄氏がモデルになっていることも書かれていて、『Dr.スランプ』のDr.マシリト(編集者の鳥嶋和彦氏がモデル)と似た設定ということも初めて知った。

中野氏からラーメンマンがブロッケンマンを惨殺したシーンで派手な血しぶきを付け加えられてインパクトを残したことや、2代目の編集者・松井栄元氏から、ヒールのはずのバッファローマンが実は「いいヤツだと思う」との言葉から正義超人への転身のきっかけとなったこと、山本小鉄氏から「キン肉マンってマスクマンでしょ?」との一言からその後の覆面剥ぎデスマッチにつながったことなど、多くのきっかけや様々な思い付きがどんどん詰め込まれ、少々の設定ミスや作画ミスなどは気にしないレベルで魅力あふれる作品になったことが分かる。

超人のキャラクターでは正義超人よりも、派手な負けっぷりで興行を盛り上げるザ・ニンジャや作者の予想を超えて人気が出たために再登場することになったアシュラマン、悪魔超人のリーダー格なのにいい人っぽさが出てしまうサンシャインなど、ヒールである悪魔超人や完璧超人の話が面白い。

プロレスラーについては外国のプロレスラーはあまり分からなかったものの、テリーマン、ロビンマスク、バッファローマン、ネプチューンマンなどのモデルになったレスラーも多かったようで、バッファローマンなどの悪魔超人がやっている人差し指と小指を立てるポーズがスタン・ハンセンの牛の角を意識したものと初めて知ったりもした。
日本人レスラーでは馬場や猪木をはじめとして、初代タイガーマスク、天龍源一郎、長州力、桜庭和志、ミノワマンなどが扱われていて、中でも超人にあこがれてリングネームを本名の美濃輪育久から変更したミノワマンが印象に残る。

キン肉マンファンではあるがプロレスの予備知識が少ない中では初めて知ることが多く、楽しく読むことができた。




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