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『ドタバタ関ヶ原』:雨読夜話

ここでは、「『ドタバタ関ヶ原』」 に関する記事を紹介しています。

長谷川 ヨシテル (著)
柏書房 (2020/7/22)


芸人で歴史ナビゲーター「れきしクン」こと長谷川ヨシテルによる、関ケ原の合戦における多くの武将たちのドタバタエピソードを紹介している作品。

あまり知られていない武将たちのエピソードや、研究が進んで分かってきたこと、江戸時代以降に色々な人の思惑によって脚色された話などが紹介されていて面白い。

例えば加藤清正が合戦時に肥後に在国していたのは島津家の御家騒動に首を突っ込んで家康に上洛を禁止されていたとか、東軍寄りとされている北政所の行動は西軍寄りにしか見えないこと、嫌々ながら西軍に属したとされる島津義弘は最初から西軍の主要メンバーだったらしいことなど、例えば司馬遼太郎著『関ヶ原』のイメージと大きく異なる話が多い。

毛利や島津のように生き残った家の話はいい方向に脚色され、滅びたり没落した大名、例えば石田三成や大谷吉継、小早川秀秋などの話はクレームをつけられる可能性が低いために面白おかしく脚色されるという話は分かりやすい。
石田三成と大谷吉継の茶席での友情エピソードが、実は最初は三成ではなく秀吉で描かれていたという話にも衝撃を受ける。

直江状や三成が増田長盛に出した書状に書かれたニュアンスを意訳しているのも、特に三成の愚痴や疑心暗鬼ぶりが伝わってきて面白い。

著者による笑いを交えた語り口もあり、楽しく興味深く読むことができた。




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関連タグ : 関ケ原の合戦,

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