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『鳥獣戯画の国 たのしい日本美術』:雨読夜話

ここでは、「『鳥獣戯画の国 たのしい日本美術』」 に関する記事を紹介しています。

金子 信久 (著)
講談社 (2020/7/30)


鳥獣戯画と、それに通じる精神で描かれたと思われる動物などを擬人化した日本画を紹介している作品。

先日、福岡市美術館に特別展「国宝 鳥獣戯画と愛らしき日本の美術」を観に行ったので読んでみた。

鳥獣戯画はもちろんのこと、先日の特別展にも展示してあった仙厓義凡(ゆるい禅画を描いた江戸時代の禅僧)によるお経を聴いているカエルたちの絵や、『小藤太物語』(子供を亡くしたスズメの夫婦が出家する話)の絵が収録されていてテンションが上がった。

また、平泉の奥州藤原氏の館跡から発見された、板に描かれた扇子を持ったカエルの絵で通称「ケロ平」(けろひら)と呼ばれるものや、奈良時代の遺跡から発見されたかわらけに描かれた猿やカエルの絵、奈良時代の後続の陵墓にある石に頭が動物で体が人のキャラクターが描かれている隼人石など、鳥獣戯画と同じくらいかそれ以前から動物を擬人化した絵があることに驚かされる。
隼人石のキャラクターは中国のフィクションだらけの地理書である、『山海経』に出てきそうに見える。

鳥獣戯画にインスパイアされた多数の作品や、歌川国芳、河鍋暁斎、葛飾北斎、円山応挙といった江戸時代の画家たちの華やかな動物を擬人化した絵が収録され、かなり楽しむことができた。




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