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『トンチキ鎌倉武士』:雨読夜話

ここでは、「『トンチキ鎌倉武士』」 に関する記事を紹介しています。

長谷川 ヨシテル (著)
柏書房 (2022/8/29)


芸人で歴史ナビゲーター「れきしクン」こと長谷川ヨシテルによる、現在放送中のNHK大河「鎌倉殿の13人」などにも登場する平安時代末期~鎌倉時代初期の人物の強烈なエピソードを紹介している作品。

著者の『ポンコツ武将列伝』で扱われた源行家や熊谷直実、『ヘッポコ征夷大将軍』で扱われた源実朝などは扱われていないか、「詳しくはこちらを読んでください」という感じで最小限の紹介にとどめてある。

頼朝ファミリーの皆さん、ライバル源氏の皆さん、鎌倉殿の13人と政子さん、平家ファミリーの皆さんという章立てになっていて、例えばライバル源氏の皆さんでは木曽義仲、武田信義、佐竹秀義、平賀朝雅、山本義経と、有名な人物もそうでもなさそうな人物も入っているのがいい。

富士川の合戦で武田信義が主将だったために頼朝から危険視されて一族で何人も粛正されていたり、頼朝に敵対していたが後に臣従した佐竹秀義のように、後の戦国大名の祖先に当たる一族の話が面白い。

著者が戦国時代が好きなことから八田知家の子孫が小田氏治、源範頼の子孫が吉見氏、中原親能の養子に始まるのが大友氏など、後の時代とのつながりに関する話でテンションが上がっている感じなのが楽しい。
室町時代の管領だった畠山氏が、足利氏が縁者で滅ぼされた畠山重忠の名跡を継いだことに始まることなどは知らなかったので興味深かった。

エピソードでは八田知家がなんどもひどいやらかしをしては頼朝にごまをすって許してもらった話や、和田義盛の天然さあふれるエピソード、大江広元の安心感や平宗盛のだらしなさなど、ある程度予備知識があった人物もそうでない人物も面白く書かれている。

著者が熊谷市出身のために熊谷直実をひいきしていたり、源氏で源義経と山本義経のように似た名前の多さにややこしさを感じるなど、人柄が出ているのも読んでいて楽しい。




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