fc2ブログ

『日本はこうしてつくられた2 鎌倉殿と北条一族 歴史は辺境から始まる』:雨読夜話

ここでは、「『日本はこうしてつくられた2 鎌倉殿と北条一族 歴史は辺境から始まる』」 に関する記事を紹介しています。

安部 龍太郎 (著)
小学館 (2022/6/29)


小学館の雑誌『サライ』で連載されている「半島をゆく」を単行本化した作品の1つで、伊豆半島、三浦半島、津軽半島、下北半島、渡島半島、牡鹿半島、半島ではないがしまなみ海道などを訪れている。

以前読んだ『半島をゆく 第1巻 信長と戦国興亡編』でも伊豆半島と北条時政の話があったが、本作でも扱っているのはNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にからめてということだろう。

伊豆半島のところでは北条氏が駿河湾の交易で巨富を築いたことが書かれているのが印象に残るが、じゃあなぜ兵を集められなかったのか?という疑問が出てくる。

三浦半島では小栗上野介忠順が建造を立案した横須賀のドックの話が出てきて、鎌倉がらみの話も含め、司馬遼太郎の『街道をゆく 42 三浦半島記』とテーマが重なっているので読み比べてみるのもいい。

北方の半島の話ではアイヌがアムール川付近で元の大軍1万と戦っていたというあまり知らなかった話や、北方の交易が儲かっていたために和人とアイヌのいざこざが絶えなかったこと、津軽為信という野性的な英雄の出現、会津藩の人々が下北半島の斗南藩に移封されてすさまじい生活を強いられたことなど、多くの話が扱われている。

歴史学者の藤田達生氏も著者に同行していて、学者ならではの考察を語っているところもいい。
前作の『日本はこうしてつくられた: 大和を都に選んだ古代王権の謎』も読んでみようかと思う。




にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト




関連タグ : 安部龍太郎,

この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック