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『黒と誠 ~本の雑誌を創った男たち~(1)』:雨読夜話

ここでは、「『黒と誠 ~本の雑誌を創った男たち~(1)』」 に関する記事を紹介しています。

カミムラ 晋作 (著)
双葉社 (2022/11/10)


作家の椎名誠と書評家の目黒考二が設立した書評誌である『本の雑誌』の来歴を描いた漫画の第1巻。
目黒が書いた『本の雑誌風雲録』と、椎名が書いた『本の雑誌血風録』の2作が原作となっている。

最初に描かれている50代くらいの頃の椎名は似ていると思うが、若い頃の椎名の姿は椎名の著作で写真を見たことがあり、それと比べるとちょっとかっこよく描かれ過ぎていると感じていて、巻末に収録されている本の雑誌社の社員たちとの座談会でも同じことが指摘されている。

目黒は若い頃の姿をあまり知らないので似ているか分からないが、社員たちによるとこちらもかっこよく描かれ過ぎているという。
そして、感じがそのままだという評価だったのがイラストレーターの沢野ひとしで、椎名作品で描かれている自由な変人といった雰囲気が再現されているように思った。

話は椎名が編集長を務めるデパート業界向けの雑誌に、副編集長の菊池仁の紹介で目黒が入社を志望してくるところから始まる。
目黒は菊池いわく「破綻した男」で、重度の活字中毒で、本の次に好きなのがギャンブル、本を買う資金が欲しくて会社勤めをするも、「本が読めないから」という理由ですぐに辞めることを繰り返すエピソードが出てくるのが強烈である。

この2人が本についての話が盛り上がり、目黒が退職した後も目黒から読書感想のレポートが椎名に送られて来て、菊池や周囲の人々も読みたがったことでコピー代や郵送料がかさむこととなり、相談を受けて椎名が雑誌を出すことを提案、さらには双葉社の編集者である本多健治が「おれも一口のせろ!!」と参加を表明したことで、企画が本格的になっていく。

本作では創刊号が出たところまでで、続きは双葉社のサイト「COLORFUL」で描かれていて、面白かったので最新作まで読み進めた。




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