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『黄昏のカーニバル』:雨読夜話

ここでは、「『黄昏のカーニバル』」 に関する記事を紹介しています。
黄昏のカーニバル (講談社文庫)黄昏のカーニバル (講談社文庫)

清水 義範 (著)
講談社 2000-12

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中性子爆弾で全滅した東京で依然として繰り広げられる、テレビ番組の喧騒を描いた表題作をはじめとするSFの短編集。
あらすじだけ書くとブラッドベリのような叙情的で暗い作品のような感じを受け、まあ実際そのような作品なのだが、清水義範の味付けがなされており、他の人には書けないような作品に仕上がっている。

「デストラーデとデステファーノ」はプロ野球で大活躍した外国人選手と、半年で解雇され乱闘で退場したのが唯一の見せ場という外れ外国人選手の名前が似ていることを導入部として、時間の流れについて著者がうだうだ考え出し、ホーキングの宇宙論までいってさらにまたデステファーノに戻ってくるという、三度も肩透かしを食らってしまう清水義範らしい作品だと思う。

他には1年ずつ未来の自分が20人出てくるドラえもんのタイムマシンもののような「21人いる!」と、老人と異星人の間で早朝交わされる会話が家族を惑わせる「嘉七郎の交信」が好きな作品だった。



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