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『セイバーメトリクスの落とし穴 マネー・ボールを超える野球論』:雨読夜話

ここでは、「『セイバーメトリクスの落とし穴 マネー・ボールを超える野球論』」 に関する記事を紹介しています。

お股ニキ(@omatacom) (著)
光文社 (2019/3/13)


ダルビッシュ有など多くのプロ野球選手と交友があって影響を与えることもしばしばの人物による、近年の野球に関するデータ分析の傾向やその弊害などを語っている作品。

投球のストレート(フォーシーム)と変化球の回転や変化、バッティングの角度や軌道、キャッチャーのフレーミングとブロッキングに監督の采配、編成や球団経営、さらには近年のセイバーメトリクスの影響を受け過ぎる野球文化と、さまざまな観点から書かれている。

技術的な話が今一つ関心が持てずによく分からなかったり、MLBの選手のことをあまり知らなかったりして入ってこない部分も少しあるが、全体的には一般的に思われていたり評価されている話と異なることが書かれている部分も多くて面白い。

例えば、バッティングが良かったノムさんがリードのことを多く語ってキャッチング・ブロッキングが優秀だった里崎智也がバッティングのことを多く語るというキャッチャーに関する違いや、弱者の戦略がもてはやされがちだが基本はあくまで能力のある選手を集める編成をするのが王道だという正論、MLBで実施している戦力均衡策がもたらした意外な戦略など、考えさせられる話が多い。

印象に残るのは、データを重視するのはいいが捉え方を間違えたり使いすぎると直感と異なる結果になっておかしな結果になる場合があるという話で、データ分析の世界は簡単なものではないと感じる。

本書には今年横浜DeNAベイスターズに入団し、野球以外にYouTuberとしても活躍しているトレバー・バウアー(サイ・ヤング賞投手)が登場していないが、著者から見たバウアーの話なども読んでみたい。

もっと言えば、バウアーに投球論やトレーニング論、日米の野球の違いなどを語ってもらった本が出たら読んでみたい。
もしかすると、企画して持ちかけている人がいるかもしれない。







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2023/06/26(月) | 観・読・聴・験 備忘録