松田 琢磨 (著)
KADOKAWA (2023/3/29)
物流で主流を占めるコンテナに関するさまざまなことが解説されている作品。
コンテナが発明されてからその有用性を認められて一気に普及した事情や、コンテナのメーカーや運用する海運会社が世界的に統合・集約が進んだこと、コンテナの流れからは日本の役割が低下し続けていることなど、知らなかった話も多い。
コンテナは使ったら回収する必要があるわけで、各国の輸出入の量や容積によっては空きのある状態でコンテナを運ばないといけない場合、逆に運ぶ量や重量によりそれ以上運べない場合があることや、アメリカ西海岸の港湾で労働組合が強すぎるためかカナダやメキシコ沿岸、東海岸などに顧客を取られている話などが印象に残る。
パンデミックや資源高騰、国際関係のこじれといった昨今の情勢も書かれていて、なるほどと思うところも多かった。
関連したテーマの本である『コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった』も、いずれ読んでみるかもしれない。

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