矢島 新 (著)
東京美術 (2016/4/26)
江戸時代に活躍した禅僧の白隠と仙厓による、ゆるくかわいい感じの禅画を紹介している作品。
割合は仙厓の方が多く、白隠の2倍以上の絵が収録されている。
自らの自画像、達磨などの禅僧、子供、犬や猫、猿といった動物、七福神や鍾馗のような空想上のキャラクターなどが禅画として収録され、見ていて楽しい。
禅ということで見た人に考えさせるテーマを扱っていたり、仙厓に絵をねだってくる知人をネタにしているなど、面白い要素が多い。
そして、2人とも若い頃はかなり技巧的な絵を描いていて、ヘタウマみたいな絵を描くにもベースとなる技術やイメージ把握が必要なのだとも思わされた。
江戸時代の町人風の作品が多い、イラストレーターの山田全自動氏が描くにっこりした表情の人物は、白隠の絵の影響を受けているのではないか?とも感じた。

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