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『青い蜃気楼―小説エンロン』:雨読夜話

ここでは、「『青い蜃気楼―小説エンロン』」 に関する記事を紹介しています。
青い蜃気楼―小説エンロン (角川文庫)
青い蜃気楼―小説エンロン (角川文庫)
黒木 亮
角川書店 2004-08

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2001年に倒産したアメリカの大手エネルギー関連企業である、エンロンがいかにして破綻に至ったかを描いた経済小説。

もとはヒューストンにある中手の天然ガス会社だったエンロンは、レーガン政権下での規制緩和という時流に乗り、規模を拡大してエネルギーのトレーディングや電力、パイプラインなど業種を広げていく。
その中にガス銀行やエンロンオンラインなど、金融工学をエネルギー取り引きに応用した商売で莫大な利益を得て、強引な手法も手伝ってアメリカ有数の企業へと変わっていく。

その裏では資金を捻出するために関連会社や証券化した法人を3000以上も作り、損失の穴埋めや株価を上げるために不正な粉飾を行ってきた。金融工学とエネルギーを複雑に絡ませたために専門家でも分かりにくくなっている上、アンダーセンなど会計事務所も抱き込んでいたために不正の規模は加速度的に大きくなっていった。

当然契約でのリスクは大きく、エンロンはやがて自転車操業に陥り破産法申請に至るまでに多くの人々の紆余曲折がよく描かれている。
エンロンが行った取り引きのシステムはいくつか図でも説明され、複雑でよく分からなかったが担当者たちの悪知恵はかなり練り上げられたものなのだろうと推察された。



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