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『日本文明 世界最強の秘密』:雨読夜話

ここでは、「『日本文明 世界最強の秘密』」 に関する記事を紹介しています。
日本文明・世界最強の秘密
日本文明・世界最強の秘密
増田 悦佐
PHP研究所 2008-02-21

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日本の先行きが明るいことを、都市と鉄道網の視点から語っている本。
著者が以前書いた 『国家破綻はありえない』 『大阪経済大復活』 が面白かったのでこれも読んでみた。

論旨としては、欧米では立派だが無駄が多く利便性の低い頭端駅が主流となったために鉄道が衰退してクルマ社会となったことで、都市の発展が頭打ちからジリ貧になっているのに対して、日本では見てくれは良くないが利便性の高い通過駅を主流にしたために大都市での鉄道が発展し、都市がまだまだ成長を続けるためにこれからも期待ができるというもので、さまざまな文献やデータを引用し論じている。

単に鉄道がエネルギー効率がいいとか省スペースだとかいうことだけではなく、それを最大限に活かすことの出来る大都市と相互作用をなしていることがポイントとしており、徳川幕府が実現した江戸という大都市圏と明治政府が行った鉄道政策がいかに重要な意味を持っているかがよく分かった。

また、鉄道が最も大事にすべきことは少しのトラブルを吸収できる余裕を持った上での発着時刻の正確さであり一部のテッチャン(鉄道オタク)が主張するようなスピードへの固執には注意すべきであること、陸上貨物の主役である自動車での渋滞は道路構造を工夫することで改善が可能であることなどについても主張しており、中身の濃い内容となっている。

少々他の論客に対しての批判が過激で心配なところもあるが、それだけに論旨が明快で面白い。



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