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『日常の疑問を経済学で考える』:雨読夜話

ここでは、「『日常の疑問を経済学で考える』」 に関する記事を紹介しています。
日常の疑問を経済学で考える
日常の疑問を経済学で考える
ロバート H.フランク(著)
月沢 李歌子(訳)

日本経済新聞出版社 2008-02

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経済学の教授が学生たちに、日常発生する疑問をレポートの形で経済の観点から考察させたものを整え、まとめている本。アプローチ的には経済心理学や行動経済学と言った感じか。
一般に分かるようにと指導していることもあり、経済学で出がちな数式やモデルを使用していないため読みやすい。

疑問は以下のような形となっており、それぞれをケーススタディとして考察が進められていく。
・ルーキーイヤーにブレイクした選手が2年目のジンクスに陥りやすいのはなぜ?
・DVDとCDはディスク本体の大きさが同じなのに、パッケージの大きさが異なるのはなぜ?
・経済学者が難解な数式やモデルを、人文学者が難解な言い回しを多用するのはなぜ?
・野球の監督はユニフォームを着ているのに、他のスポーツ競技の監督が多くスーツ姿なのはなぜ?
・多くのバーで、ピーナッツは無料なのに水が有料なのはなぜ?

はじめのところで機会費用(あることを行うために、諦めなければならない他のことの費用)という用語を紹介してこれを利用する他、設計上の利点や競争原理、顧客やスポンサーに与えると思われる心理的な影響などさまざまな観点から考察していて読み物として楽しめる。

経済学的な考え方を身につけることが優先とし、答えは正しくなくてもいいとしているために、それは無理があると思われるところや、日本など他国の事情についての考察は裏づけがないと思われるところも多いが、それはそれでアメリカ人の学生や学者の思考傾向がうかがえて興味深い。


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ロバート・H・フランク 『日常の疑問を経済学で考える』(日本経済新聞出版社)、読了。 日常生活で疑問に感じることや矛盾を感じることについて、 経済学の考え方を導入居s手解説...
2012/08/12(日) | 観・読・聴・験 備忘録