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『スフィンクスと日本刀―エジプト大使から見た日本人の美徳』:雨読夜話

ここでは、「『スフィンクスと日本刀―エジプト大使から見た日本人の美徳』」 に関する記事を紹介しています。
スフィンクスと日本刀―エジプト大使から見た日本人の美徳スフィンクスと日本刀―エジプト大使から見た日本人の美徳

ヒシャム・モハメッド・モスタファ バドル (著)
たちばな出版 2008-07

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エジプトの前駐日大使による、日本とエジプトの比較から日本の美点の賞賛、さらには日本への提言などを語っている本。

通常エジプトなど中東やアフリカの国々に関しては情報が不足しがちなためか、イスラームやテロ、貧困などの印象が出がちではあるが、実際はエジプトなどは古代文明の発祥の地であるとともに諸文明から見ても要地であり、イスラームに基づく高い文化を持った人々の住む国という認識を持った方がいいだろう。

反対にエジプトや中東から見ると日本は近代で初めて白人国家に勝利した国であり、欧米型でない近代化が十分可能であることを教えた国であると賞賛している他、日本人の武士道や禅宗に由来した行動様式はイスラームで理想とされているものに近いと論じている。

その後に日本への提言ということで、イスラームとテロは決して相容れるものではなくてテロに宗教を問うものでないこと、テロを生み出す状況に人々を追い込む状況(パレスチナとイスラエルに対するアメリカのダブルスタンダードなど)を改善することがテロ対策の王道であることを主張していてなるほどと思う。

そして、今後日本に対しては中東和平や文化交流など、様々な形での中東やアフリカへ主体的な関与を行うことを提言しており、遅れたままと思われがちなアフリカでもアフリカ連合のような地域組織を結成して徐々に成果を上げつつあることも書かれていた。

確かにこうした地域への関心や知識は限られていることは否めないので、興味を持っていく上でいい1冊だったと思う。著者が外交官らしくほめるところはほめ、厳しく指摘するところもやんわりとという感じの語り口で、すんなりと読むことができた。

あと、購入した書店でたちばな出版のキャンペーンが開催されており、1000円以上の購入ということでヤッターマン ポテトチップスを貰えてちょっと得したので、さらに本書への印象が上がった。



[現代エジプトについて書かれている本]
エジプト―転換期の国家と社会
「エジプト―転換期の国家と社会」
 [単行本]
 著者:伊能 武次
 出版:朔北社
 発売日:2001-07
 価格:¥ 3,150
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