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『考える技術・書く技術』:雨読夜話

ここでは、「『考える技術・書く技術』」 に関する記事を紹介しています。
考える技術・書く技術 (講談社現代新書 327)
考える技術・書く技術 (講談社現代新書 327)
板坂 元
講談社 1973-01

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江戸文学を選考とする学者による、文章を書く上での発想や構成について論じている本。
ひらがな表記が多く、梅棹忠夫の文体に近い。

まず、発想を得る方法については、
  • 自他の型を把握することで、それを利用したりそれから抜け出すことを考える
  • ブレーンストーミング読書(いろんな種類の雑誌を適当に選んで購入し、2日くらいかけて眺める)を行うことで、手詰まり感からの脱却ができる
  • 情報が多すぎる現代では、いかに読まないかが求められる
    『「逆」読書法―読まなくていい本を、読まずにすます方法』と通じるものがある)
  • ビーンチェアに座って体を楽に動かすことで、意外と発想が出たりする
など、取り組んでいる事柄から少し離れることの効用を説いている。

そして、文章そのものについてはまず読者の情感に訴えることから始まり、
  • ”だきこめ” :
    エッセイ風に身近な例を出したりしてわれわれ意識を持たせる
  • ”なめられるな” :
    わざと少し分かりにくさを出したり、引用を行ったり数字を入れたりすることで権威付けを行う
  • ”のせろ” :
    一つの区切りを原稿用紙3枚程度(人の集中が続くのが15分程度で、文を読む場合はその程度)にしたり、文体を工夫することで読みやすいリズムを作る
など、かなり実態に即して分かりやすい方法論が書かれていて役に立つ。

他にも、文章の構成がピラミッド型あるいは逆ピラミッド型になるのが読みやすい形であるなど、文章を書く上では論文的なものに限らずビジネスなどでも十分応用可能なものとなっている。

書かれたのが30年以上前で発想やまとめを行う際に利用するツールは古びている感が少しあるが、基本的な考え方はまったく古びておらず、読んでよかった。




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