fc2ブログ

『パクる技術』:雨読夜話

ここでは、「『パクる技術』」 に関する記事を紹介しています。
パクる技術 (ゴマ文庫)
パクる技術 (ゴマ文庫) (ゴマ文庫)斎藤 広達
ゴマブックス 2008-10-03

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
アイデアのちから
サンクコスト時間術 (PHPビジネス新書 66) (PHPビジネス新書)
-1063人の収入を60日で41%アップさせた-目標達成する技術 ~どんな目標も達成できる「成功の心理学」~
10年後あなたの本棚に残るビジネス書100
人が集まる !行列ができる !講座、イベントの作り方 (講談社プラスアルファ新書)

パクるということを肯定的なことに捉えて、ビジネスなどに活かしていく方法を論じている本。
もちろん、剽窃や盗作など犯罪に当たるものを指しているわけではなく、あくまで学ぶ延長線上の手法についてである。

はじめにパクる技法を、
 1. 成功事例から、新しいアイデアを産み出す
 2. 愚直にお手本を真似する
 3. とにかく、すぐにパクる
の3種類に分類しており、それぞれに以下のような事例を挙げて解説している。

 1. : レクサス(高級さの追求)、源 吉兆庵(ご当地と結びつくブランド)
 2. : エプソン(組織の簡素化や知財戦略)、千葉ロッテ(地域密着型の球団作り)
 3. : アミノ酸清涼飲料、出版戦略、居酒屋チェーン(市場の分け前を得る)

パクると言うのは簡単だが、実際に実行に移すとなるとパクるものの本質を掴む必要があり、これまでのやり方から変えることに対する反発もあることを考えると容易ではない。

そのため、具体的な方法論として終章にて12の実践法を列挙している。
いくつか挙げると、
 ・つまらないプライドを捨てる
 ・己の「強み」と「弱み」を知る
 ・やりとげる強い意思を持つ
といったもので、パクる事以外にも通じるものばかりである。

学ぶとは真似ぶ(まねぶ)が語源とされることや、芸能の世界などで「守」「破」「離」という言葉があることを考えると、パクるということは他から学んでよりよいものを生み出すことにつながっていることが感じられ、興味深かった。
かなり前に読んだ山本七平の『日本人とユダヤ人』で農家の人が自らを隣り百姓(隣の人に合わせて農作業をする百姓という意味)と謙遜しているが、これは手本を選択する意思と真似るだけの技量が必要なため、これもまた偉大なことと書かれていたことも思い起こした。

”オリジナリティーという名の幻想、そして現実としてのオリジナリティー”という副題で書かれたあとがきでは、天才にはなれるものではないことや100%自分の力で新しいものを作り出すことは不可能ということなどを語っており、本書の中でも特に読み応えのあるところだった。
タイトルの軽さに反して正統的な内容が書かれた本で、感じるところが多かった。



[本書が体裁をパクった本]


にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト




この記事へのコメント
ハヤフジさん
はじめまして

コメント&リンクありがとうございます。
相互リンクの件、了解しました。
リンクに登録しましたので、ご確認ください。

読後、パクるという言葉はなかなか深いものがあると感じています。

これからもよろしくお願いします。
2009/02/19(木) 06:31 | URL | ufit #-[ 編集]
ufitさん。こんばんは。

ハヤフジと申します。

パクル技術は面白そうな本ですね。
紹介していただきありがとうございます。

 ・つまらないプライドを捨てる
 ・己の「強み」と「弱み」を知る
 ・やりとげる強い意思を持つ
これらはパクリというより成功法則ですね。

このたびは相互リンクをお願いしたくコメントいたしました。
貴サイトは下記にリンクに登録しております。

タイトル:不況と闘う「アイデア・コンサルタント」の日記
URL:  http://ideaconsulting.blog90.fc2.com/

掲載が困るような場合は連絡下さい。
改善・修正いたします。

唐突なお願いですが、ご検討いただければ幸いです。
2009/02/18(水) 22:18 | URL | ハヤフジ #-[ 編集]
washbookさん
はじめまして、記事をお褒めいただきありがとうございます。

この本を読む前、パクるという言葉からここまで学ぶことの本質まで展開するとは思ってなかったので、ためになったと感じています。
半端に実施しても意味がないことや、やってもうまくいくとは限らないなど厳しいこともけっこう書かれていたのも耳が痛くて印象に残りました。

これからもよろしくお願いいたします。
2009/02/17(火) 23:30 | URL | ufit #-[ 編集]
ふら~っと来てみたのですが、大変参考になる記事でしたので、コメントさせてください^^

最近の本などでよくみますが、”新しいことをひらめく”ということも、
結局は既存の事象の組み合わせであるということを考えると、
ufitさんの記事のように”パクる技術”というのは非常に重要ですよね。

大変勉強になりました。
2009/02/17(火) 21:55 | URL | washbook #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック