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『生命の星・エウロパ』:雨読夜話

ここでは、「『生命の星・エウロパ』」 に関する記事を紹介しています。
生命の星・エウロパ (NHKブックス)
生命の星・エウロパ (NHKブックス)
長沼 毅
NHK出版 2004-03-28

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木星の第二衛星であるエウロパと、比較的環境がそれと近いと思われる地球の極地(海底や地底、南極の氷に下の湖など)に生きる生物の生態メカニズムを通して、地球外での生命の可能性や生命の発生メカニズム、そして生命とは何かについてなどを考察している本。

エウロパは現在推定されている限りでは、火山が観測されることから木星の重力の影響で内部が暑い状態となっていることや、表面を包む氷の下には海があるのではないかとされている。
太陽からの距離が離れていることなどから生命は存在しないかのように思われがちだが、海底火山の熱水が出るところに生きるチューブワームや地底の海(温泉のこと?)に生息する嫌気型の微生物の生態を紹介し、人間から観ると極限でもこうした環境も生命が存在する可能性がそれなりにあることを論じており、将来なされるであろうエウロパの探査が楽しみになってくる。

これまでの太陽系における探査の歴史や酸素と水素、炭素など生命に関係する元素の話、地球における気候変動と生命の進化、エウロパ以外の惑星や衛星、太陽系外縁天体などでの生命の可能性と、宇宙や生命についての話があれこれと出てきてわくわくさせられるものとなっている。

ところどころ用語や数式の一部で分かりにくいところも少しあるが、基本的なところは文系の人でも読みこなせる文章であり、それ以上に著者の宇宙や生命に対する情熱が文章に表れていて引き込まれるものとなっている。
これまで読んできた宇宙や生物などの科学読み物で得た知識がいくつも登場し、つながりがでてくるので何かしら嬉しい気持ちになった。




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