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『日本文化の基層を探る―ナラ林文化と照葉樹林文化』:雨読夜話

ここでは、「『日本文化の基層を探る―ナラ林文化と照葉樹林文化』」 に関する記事を紹介しています。
日本文化の基層を探る―ナラ林文化と照葉樹林文化 (NHKブックス)
日本文化の基層を探る―ナラ林文化と照葉樹林文化 (NHKブックス)
佐々木 高明 (著)
日本放送出版協会 1993-10

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日本文化のベースとなった弥生時代の稲作文化の他、それ以前の縄文時代より影響を与えてきた東のナラ林文化と西の照葉樹林文化の対比を中心に論じている本。

日本文化といえばどうしても稲作文化の影響がクローズアップされる傾向があるが、それ以前の縄文時代におけるナラ林文化と照葉樹林文化に由来するものも多いことを例を挙げて語っている。

特に、照葉樹林文化を形成した西日本で稲作以前から営まれていたアワやイモといった焼畑での雑穀類の栽培文化に由来する風習や考え方も多く、稲作文化はこの文化から派生しそれからさまざまなものを引き継いだという認識の方が実態に近いようだ。

また、ナラ林文化は満州や沿海州、シベリアといった北東アジアと、照葉樹林文化は雲南やインドシナ、江南といった東アジア南部とのつながりや影響を受けたことにも触れられており、日本文化が複合的なものであることが感じられる。
そうした点が日本の東西における多くの分野における文化の違いに出ていて、植生のような自然環境だけでないことが分かって興味深い。

細かな例の記載では少し退屈するところもないではなかったが、全体的な流れとしては日本文化の形成過程が書かれていて面白かったと思う。




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