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『怪魚ウモッカ格闘記―インドへの道』:雨読夜話

ここでは、「『怪魚ウモッカ格闘記―インドへの道』」 に関する記事を紹介しています。
怪魚ウモッカ格闘記―インドへの道 (集英社文庫)
怪魚ウモッカ格闘記―インドへの道 (集英社文庫)
高野 秀行
集英社 2007-09-20

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怪しいルポを多く書いているライターによる、インドで発見報告のあった幻の魚?を探しに出かけた顛末を描いたノンフィクション。

若い頃のように海外のあちこちに出かけなくなった著者は、病的に好きな未知の探し物ができないフラストレーションのあまり、ブログで探し物がないか募集を行ったところ、投稿の中からUMA(未確認動物)として怪魚ウモッカというのがあった。
これはインドの漁村で網にかかっていたのをある日本人旅行者が目撃したもので、背中にとげがあり鋭い歯やシーラカンスを思わせるひれなど、従来の生物学の分類に属しそうにないものというイラストで紹介されていた。なお、それはぶつ切りにされカレーの具にされたともあった。

仮に発見されるとシーラカンス以来の生物学上の大発見ということに舞い上がった著者はこの件に飛びつき、出来る限りで大掛かりな準備を始めた。
まずはサイトの管理人や目撃者から生物学者などの専門家に話を聞き、現地語を在日中のインド人に習ったりウモッカの手配書を作成するなど、呆れるほどのエネルギーを費やしていく過程が前半で描かれている。

ところがその後冒険小説などではまずありえないような展開になっていく。
後半のあらすじだけ述べると簡単で地味というか間抜けというか、ともかく脱力系の状態になっていくが、さすがにネタバレになるので触れない方がいいだろう。
ただしその際に著者があがいたり妄想したりする過程が克明に描かれていてこれはこれで笑えてくる。
Amazonのレビューで怒っていた人がいたのも分からないではないが、ノンフィクションならではの出来事ということで、楽しんで読んだほうがいいところだろう。



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高野秀行 『怪魚ウモッカ格闘記』(集英社文庫)、読了。 タイトルに惹かれて買ってみました。 UMAであるインドの謎の魚、その名も「ウモッカ」を探しに行くという冒険譚。 ただし、冒険そのものだけでなく、ウモッカ情報との出逢いから、専門家へのヒアリング、 インド渡航の準備、そしていよいよ出国・・・・・と、 準備段階から時系列に沿って、アレコレと読むことができます。 冒険そ...
2015/11/01(日) | 観・読・聴・験 備忘録