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『古代出雲と大和朝廷の謎』:雨読夜話

ここでは、「『古代出雲と大和朝廷の謎』」 に関する記事を紹介しています。
古代出雲と大和朝廷の謎 (学研M文庫)
古代出雲と大和朝廷の謎 (学研M文庫)
倉橋 日出夫
学研 2005-02

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最近の研究成果をもとに、古代日本の邪馬台国と大和朝廷そして出雲の関係について考察している本。

ここ10年ほどの考古学の発掘結果から、邪馬台国の場所は畿内でありしかも大和朝廷の成立と時代はそれほど違っていないと仮定している。その上で古事記及び日本書紀に邪馬台国の記述がごくわずかしかないのは、邪馬台国と大和朝廷の王統が異なっており、都合が良くないため削除したという見解が述べられている。

そして邪馬台国と抗争していたという狗奴国とは東海地方にあった王権で、現在でいうところの桑名(くな≒くわな)ではないかとしている。

その上で邪馬台国は縄文時代より続く呪術を基調とした文化を持つ出雲系の王権であったとし、大和朝廷は外からそれを引き継いだ王権であるという。
その背景として山陰の加茂岩倉遺跡や荒神谷遺跡などで大量の青銅器が発見された事実を挙げ、出雲や丹波には古来より規模の大きな勢力があったであろうことを述べている。

ここ10年ほどにおける研究成果を利用しており、狗奴国の解釈や神武東征神話に登場するニギハヤヒが大和の中心勢力でなかったとする見方など、それなりに面白かった。
しかし、大和朝廷がどこかからやって来て邪馬台国の地盤を引き継いで建国されたとするのであれば、どこから来たどのような勢力であるのかといった部分の考察があって然るべきと思うものの、記述がない。
著者の漠然とした考えでもいいと思うが書くべき部分と感じたので、かなり不満が残った。



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