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『戦国秘譚 神々に告ぐ〈下〉』:雨読夜話

ここでは、「『戦国秘譚 神々に告ぐ〈下〉』」 に関する記事を紹介しています。
戦国秘譚 神々に告ぐ〈下〉 (角川文庫)
戦国秘譚 神々に告ぐ〈下〉 (角川文庫)安部 龍太郎

角川書店 2002-10
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近衛前嗣が活躍する歴史小説の下編。

上編では割と通常に史実を描いた歴史小説として進んでいくが、その終盤あたりから前嗣が読心能力に目覚めるあたりから話が変調をきたし、下編になると怨霊やオカルト系の話に変わっていく。

敵役のボスも松永久秀から怨霊にとりつかれた祥子内親王へチェンジして単にいやらしい謀略をしかけるだけでなく、儀式の場で怨霊が巫女に<乗り移って呪いを吐くなど結末へはよれよれした展開になってしまう。

舞台としては長慶が病死し義輝が暗殺される少し前のことで興味深く、長尾景虎(上杉謙信)や織田信長も登場して華やかなのだが、それを完全に生かしきっていないような気がした。

ただ、近衛前嗣は後に前久と改名して信長と緊迫した駆け引きを行う公家としか認識していなかったが、鉄砲にも馬にも熟達し行動力もある面白い人物だったようである。
本書を読んだ限りでは、このような天才タイプの公家であれば、本能寺の変で黒幕説が出るのも納得がいくというもの。



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