『アンダーグラウンド―都市の地下はどうつくられているか』:雨読夜話

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アンダーグラウンド―都市の地下はどうつくられているか
アンダーグラウンド―都市の地下はどうつくられているか
デビッド・マコーレイ (著), 田村 明 (翻訳)
岩波書店 1981-03

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副題にあるように、都市の地下には何がどのように造られているかを、詳細なスケッチとともに解説している大型の絵本。
中学生以上の子供向けに分類されているが、内容や書かれている文章は大人にも役立つというよりもむしろ、大人向けとも思えた。原文がどのような文体で書かれていたのか分からないので、何とも言えないが。

具体的にはビルなどの建造物の土台を地下で支える方式や、水や電気、ガスといったライフラインの敷設方法、地下鉄の掘り方などである。

この中で蒸気を送り込むためのパイプを敷設することが書かれていて”???”と思っていたが、訳者による解説によると寒冷な気候になることの多い欧米や北海道などでは、蒸気をパイプラインで流すことでそれぞれのオフィスや住宅の暖房として用いられているとあり納得した。
元々は発電における廃熱の有効利用ということだったらしく、韓国で伝統的に用いられる暖房のオンドルの都市版であるように感じられた。

また、地下鉄の建設方法では、比較的地表に近いところでは溝を掘って建設した後に埋め戻すという開削方式が採られ、地中深くの場合では地表に関係なく深い穴をくり抜いていくという方式と2種類に大別されることが書かれている。
『写真と地図で読む!帝都東京・地下の秘密―東京駅周辺の地下の謎に迫る! 』に書かれていた東京の地下深くに建設された横須賀線の東京地下駅など、既に戦前から東京の地下にのあちこちに存在する建造物を避けた、後者の方式の典型例なのだろう。

妹尾河童のような詳細かつわかりやすいイラストも印象的で、地下への興味を高めることができる。

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 著者:デビッド マコーレイ
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