『魑魅魍魎の世界―江戸の劇画・妖怪浮世絵』:雨読夜話

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魑魅魍魎の世界―江戸の劇画・妖怪浮世絵
魑魅魍魎の世界―江戸の劇画・妖怪浮世絵
中右 瑛 (著)
里文出版 2005-06

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江戸時代から明治初期にかけて描かれた、妖怪や怪奇譚、バイオレンス系などの浮世絵を紹介し解説している本。
以下のような分け方で紹介されており、その嗜好は現代にも通じるものがある。
  1. 妖怪と戦う冒険譚
  2. 幽霊ものや妖術使いもの
  3. 平家物語の怨霊もの
  4. 血みどろバイオレンス系
  5. 妖狐や鬼婆によるサディズム系
  6. 刺青をした伊達男を描いた作品
  7. 百鬼夜行もの

表紙にあるような歌川国芳葛飾北斎、歌川広重などの妖怪絵の多くは『図説 妖怪画の系譜』や、春に兵庫県立歴史博物館の展示で見ていたが、それ以外のカテゴリーに属する作品は初めて見るものも多く、その物語とともに楽しむことができる。

中でも印象に残る画家は、ともに幕末から明治初期にかけて活躍した河鍋暁斎月岡芳年である。

暁斎は自らを”画鬼”と称して百鬼夜行などの妖怪絵を多く描いており、ユーモラスな絵柄の中に強烈な体制批判や風刺を込めたものが多く、幕府から処罰されることもたびたびだったとある。

そして芳年はバイオレンス系の残虐な絵を得意とし、狂気が前面に出た感じの独特の画風には三島由紀夫や芥川龍之介、江戸川乱歩といった文豪たちも多大な影響を受けたらしい。
例えば芥川は芳年の絵を数点所蔵していたものの、あまりのむごさに夜も寝られない状態となり手放してしまったという逸話があるほどである。

芳年は残虐さが趣味ではないので敬遠するとして、暁斎のユーモラスさと躍動感あふれる妖怪絵は気に入ったので以下にあるような関連の画集などを読んでみたい。

河鍋暁斎関連の作品]

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