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『先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!』:雨読夜話

ここでは、「『先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!』」 に関する記事を紹介しています。
先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!
先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!
小林朋道 (著)
築地書館 2008-10-02

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先日読んでかなり面白かった、動物行動学者によるエッセイである『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!―鳥取環境大学の森の人間動物行動学』の続編。

前作と同様に、動物たちの興味深い行動と、著者や学生、そして著者の家族など人間たちの動物としての行動について多くのエピソードとともに語っている内容で、本作では著者が自身を”狩猟採集人”として行動する記述が多く、動物行動の研究を心から楽しんでいることが伝わってくる。

タイトルにある”シマリスがヘビの頭をかじる”というのは著者が発見したシマリスの行動様式で、もちろんシマリスが捕食者のヘビに対して積極的に襲いかかるわけではない。
シマリスはヘビに遭遇した際にモビング(逃げられる程度の距離を置いて警戒行動を取ること)を行い、ヘビが冬眠していたり死んでいたりと動かない状態であることを確認するとヘビの表皮をかじって体にヘビのにおいをつけて敵から襲われにくくする習性があるということで、驚かされる。

他にも高山に生息するイモリが通常水辺にいるイモリと異なり陸上を好むことや、著者が研究対象として研究室で飼っている青大将が逃げ出した後の顛末、人が犬や猫を選ぶのではなく犬や猫が飼い主を選ぶ場合があるという事例など、動物好きでなくても引き込まれる話が多く書かれていて面白い。

ユーモアの感じられる文体に微妙なポイントで太字で強調する工夫、自身をかなり変わった人物であると学生から見られているという自虐など、サービス精神旺盛なところも読んでいて楽しい。




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