『またまたへんないきもの』:雨読夜話

ここでは、「『またまたへんないきもの』」 に関する記事を紹介しています。
またまたへんないきもの
またまたへんないきもの
早川 いくを (著), 寺西 晃 (著)
バジリコ 2005-12-10

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文:早川いくを、イラスト:寺西晃による『へんないきもの』の続編。
前作と同様、タイトルにあるように多くの生物の異形の形態や捕食、繁殖、擬態などさまざまな動作について茶目っ気たっぷりに書かれていて楽しめる。

扱われている生物はいくつか挙げると、
  • モビルアーマー似の形をしたファージ
    (ウイルスの一種なので生物と言っていいかどうかは?だが)
  • ヘビなどを強烈なキックの連打で仕留めて捕食するヘビクイワシ
  • 破壊力あるパンチで蟹の甲羅や貝殻などを粉砕して捕食するモンハナシャコ
    (以前テレビ番組で観たことがあるが、確かに強力かつ凶暴な性格だった)
  • 口吻から出す猛毒で魚などを攻撃して捕食する恐ろしい貝であるアンボイナ
  • 対貝用の毒針を発射して上記のアンボイナも食べてしまうタガヤサンミナシ
  • カタツムリの一種に寄生した上に行動をコントロールするレウコクロリディウム
  • 巣の周りに水晶で獲物を検知するというハイテクの罠を仕掛けるカローラ・スパイダー
など、笑えるものから気分が悪くなりそうなものまで多彩な生態が書かれている。
特にアンボイナやレウコクロリディウムは生理的に恐怖を感じる。

本作では寄生虫のたぐいが多く取り上げられているように感じたが、後半のコラムでは回虫博士として知られる藤田紘一郎教授へのインタビューも掲載されている。
回虫として有名なサナダムシはサケやマスを媒介して人間の腸に寄生し、栄養を横取りする結果としてダイエット効果があったり、他にも花粉症などのアレルギー症状を抑えるなど、害だけでなく益も与えるという生態を知り少し驚いた。

くだらない笑いを文章やイラストにふんだんに盛り込んでいて楽しませることを第一義としているが、新種の命名の話やペットを捨てることによる環境への悪影響の問題などのトピックも書かれていて意外に深い部分もあったりするのであなどれない作品だと思う。

[前作と本作を合わせた”普及版”]
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